観念性について

次の観念性とは現実支配のことを指す。たとえばAからBに本を貸したとする。そしてBはAから借りた本をCに貸したとする。

たとえBからCに本を貸したとしてもこの本はBの支配下になるのではなく、Aの支配下にあり続ける。これを観念性という。

このように近代的権利は2つの特性を持つが、欧米諸国と日本の法意識には大きな隔たりが存在する。

例えばアメリカでは道路標識に“Yield right of way”(通行権を持つものに譲りなさい)といったように、rightという言葉が日常的に使われており、「権利」に対する意識の高さが伺える。

一方日本では、貸したものに対してはっきり「返して」と言うことは少なく、返却の必要性などを織り交ぜながら遠まわしに説明し、自らの権利をあまり主張しない。